君と恋に堕ちた事について
麻実が結婚するのか…


「時田部長。」

オレは、顔を上げた。

山里と麻実が立っていた。

山里が口を開いた。

「こんな形の報告になってしまい、申し訳ありません。」


2人は深々と頭を下げた。

「僕達、結婚する事になりまして。」


「おめでとう。」

うまく言えただろうか?

「それで、これを。」

麻実が白い封筒を差し出した。


「退職願?」


「はい。」


「別に辞める必要はないだろう。他の部署に異動すればいい。」


「2人で考えて決めました。」


オレは、封筒に目を落とした。


「そうか。よく考えた結果なんだな?」


「はい。」


「分かった。仕事に戻れ。」


2人は再び深々と頭を下げた。
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