君と恋に堕ちた事について
「ただいま。」


麻実が奥から出てきた。全然、変わっていなかった。髪が少し伸びたくらいだ。

「お帰りなさい。時田部長、お久しぶりです。」

そう言うとスリッパをオレの足元に置いた。


「元気そうだな。」

「おかげさまで。さぁ、どうぞ上がってください。」


やっぱりまだ、オレは麻実を愛しているのだと感じた。
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