たった一試合、君と私の甲子園
「おまえが見に来れるまで勝ち続ける、
だから心配せんとばあちゃんとこ行って来い!!」


宏大・・・


「わかった、絶対やで?」


「ああ。」


「約束。」


美優は右の小指を差し出した。


「フッ、ああ。」


宏大は美優の小指に自分の小指を絡ませた。


笑顔で約束を交わす美優と宏大。


「その前に甲子園出場決めてや?」


「そうやったな?」


「フフッ。」


「ははっ。」



宏大との約束・・・

私が見に行けるまで絶対勝ち続けてね?
約束したからね?


街灯の少ない夜道を歩く二人、
満天の星空が二人を見守っているようだった。


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