たった一試合、君と私の甲子園
「約束したやろ? 
おまえが甲子園見に来れるように、
それまで勝ち続けるって。」


「うん。」


ちゃんと憶えていてくれたんや。


美優は胸の奥があったかくなった。



「まぁ、俺だけの力とちゃうけどな。」


「そうだね。」


「けど、ホームランで決めるなんて、
宏大はホントすごいよ。」


「フッ。」


宏大は嬉しそうに笑った。


「約束への第一歩や、
美優が甲子園来れるように頑張るわ。」


「うん。」


美優は満面の笑みで答えた。


宏大、楽しみにしてるよ、
宏大が甲子園でプレイする姿を見れることを・・・


< 173 / 222 >

この作品をシェア

pagetop