たった一試合、君と私の甲子園
「偽物ちゃうんか?」


「はぁ!? 本物じゃ!!
疑うんやったら触ってみい!!」


美優は胸を張ったまま宏大に一歩近づく。



「はぁ!?」


美優にぐいぐいと迫られ
うろたえる宏大。


「何?触らへんの?」


美優は悪戯にニヤリと笑う。


「さ、触るかっ!!」


「ふ~ん、宏大って意外とシャイなんやな?」


「はぁ!?
そうゆう問題ちゃうやろ!!」


「かわいい。」


「う、うるさいわ!!
早よ練習戻れっ!!」


宏大はそう言うと逃げるように
練習に戻って行った。


その後姿を見つめる美優。


宏大・・・
ありがとね。

絶対勝つからね!!


そして紗奈にリベンジする・・・


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