たった一試合、君と私の甲子園
「みんなごめん!!」


美優は息を切らしながら
みんなの元に戻ると両手を合わせ、
謝る仕草をした。


「美優!!」


「どこ行ってたん?」


「ちょっとトイレ。」


「もぉ~・・・
緊張でおかしくなって
どっか行ったんかと思ったやん!!」


「ごめん、ごめん。」


すると、友美だけがニヤニヤと笑っている。


美優はべーっと少し舌を出した。


美優の顔からはもう緊張が消えていた。



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