たった一試合、君と私の甲子園
バシッ!!

「ああっ!!」


バシッ!!

「うわぁっ!!」


沼野高校が次々とスパイクを決めていく!!



強い・・・

さすが優勝候補だ・・・


「ハァハァ・・・」


美優もさすがに息が上がってきた。


みんな・・・


美優は振り返りチームメイトの顔を見た。


みんなは沼野の空気に呑まれてる・・・

顔を上げてはいるが、色は蒼白、
弱気になって体が強張り畏縮している。



私が・・・なんとかしなきゃ・・・

美優の拳にぐっと力が入った。



しかし・・・


バシッ!!

「ああっ・・・」


沼野は容赦なく次々と神楽コートに
スパイクを叩き込んでくる。


「くそっ!!」


美優は拳で太ももを強く叩いた。



< 87 / 222 >

この作品をシェア

pagetop