Love Trip in Italy (番外編)
今まで“女”と風呂に入ったことが無いワケじゃねぇ。
ただ……杏花には嫌われたくない。
夫婦だから一緒に入っても可笑しか無いが…。
恥ずかしがり屋の杏花のことだ。
『一緒に入ろう?』とお願いしても、恐らく嫌がるだろう。
どうすれば嫌がらず『うん』と言わせられるか…?
散々考えてみたが、やっぱり言葉で『うん』と言わせるのはムリだろう。
―――――と、なると……。
杏花が入っているところに、俺が入るしかない……よな?
そろそろ良い頃合いか?
杏花は意外と長風呂タイプ。
いつも中で何をしてるんだか…。
杏花が入って5分経った。
まだすぐには出て来ないだろう…。
俺はそっと浴室のドアを開けた。
杏花はシャワーを使っていて、俺に気付いてない様子。
さあ……中に入ったは良いが、これからどうする?
俺は静かに服を脱いで……
杏花の方へ視線を移した。