なんでも屋 神…最終幕
「なぁ神、俺と一緒にスカウトの仕事でもやってみないか?」



タバコの煙が喉に刺さったかのように咽せかえり、過ぎ去っていくアスファルトに、危うく全身を擦り付ける所だった。



「はぁ?突然何を言い出すんだよ?」



滑った手の位置を元に戻し、俺はもう一度しっかりシートに座り直した。



俺がメインでスカウト?



そんな姿を一葉が見たら、ダンスレッスン中を無視して跳び蹴りが飛んできそうだ。



「未来の売れっ子AV嬢なんて捕まえてみろ!数百万の金が手に入るんだぞ。すげぇだろ?」
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