恋日和。
卍1

外回り

思えば、始まりは何時もと同じ
何の前触れもなく押し寄せてきた.

それは、お昼休みの事

真那と私は散りゆく桜を見ながら食堂のパンを頬張っていた.

「詩紀…」
「んー?」

私達は、3年間ずっと一緒にいて、端から見れば親友なんだろうけど
お互いにどこか壁を作っているようだった.

別に、どちらかが意識しているわけではなく
“自然と。”
そんな感じ

「詩紀のこと…信じてもええ?」
「…え、急にどうかしたん?」

“どうしたの?”ではなく、“どうかしたの?”
そもそもそれも壁ができる原因なのかも
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