催涙雨




『…恭ちゃん?』



「やっぱり自分で持ってく。」



ぶっきらぼうな言葉を残し
あたしからまた
ミルクとシロップ奪い
席に戻る恭ちゃん。


さりげない恭ちゃんの優しさは
どんな男の人よりも
かっこいいって思うんだ。



『恭ちゃん、ありがと。』


笑顔でお礼を言えば
顔を反らされてしまう。

恭ちゃんは極度の
照れ屋さんでもあるんだ。



< 19 / 101 >

この作品をシェア

pagetop