俺にしとけよ。

「………志眞?まだ起きてる?」
「…起きてるよ」
「ごめん。わがまま言って」
「うん」
「でも、分かって欲しいの。
 あたしが戦地に行きたい気持ち。

 死なないよ、ホントに」

信じてる。

誰よりも月菜を、信じてる。

だけど………………

夫として、月菜を愛してる者として、
不安でたまらないんだよ。
< 309 / 333 >

この作品をシェア

pagetop