俺にしとけよ。

「むきーっ!!!」
「ぐふっ…」

力任せに光太のお腹を蹴る。

蹴りどころが悪かったのか、
お腹を押さえうずくまる光太。

「別れる!言ったからね!…サヨナラ」
「ちょ、待っ「待たない!」

急いでパーカーを持って部屋を出る。

追いかけて来ないだろうか。

つかまって、ひどい仕打ちをされないか。

不安や恐怖が襲いかかり、
膝が震えだす。
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