[改良版]小学生と暴走族【夜桜】



少しだけ雲から顔を出した月が、私と鈴を照らしている。


鈴は、しずかにしゃがんで私を抱きしめた。


私の肩にシミができる。


私は、静かに鈴の背中に手をまわした。


私にとっては大きくて、全部はまわらなかったけど。


何分ほどそうやっていただろうか。


そんなの知らない。


これで、鈴が少しでも楽になるのなら……。


ゆっくりと目をとじた。






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