ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
一方、あたしはというと……。


“なに、コレ!!
芸術っ!?”


そう思うほど美しい仕上がりのスイーツに、身も心も躍るようで……。


杏ちゃんにされた嫌がらせなんかほとんど忘れて……。


しまりのない顔でニマニマ笑いながら、それをせっせと口に運んだ。


……とはいっても、のんちゃんとは食べる早さが、格段に違うから……。


あたしがまだ4分の1も食べていない段階で、のんちゃんは自分のお腹を叩きながら、コーヒーをブラックで流し込んだ。

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