ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
乱暴とも言えるような、取り乱した五十嵐くんの声が聞こえていた。


だから、かな。


あたしの背後で……。


ヒッと息を飲むような音と、「……いが……らし?」そんな恐怖に満ちたつぶやきが聞こえたのは。


「バ……バカッ!!
下に……五十嵐がいるのか?」


あたしの腕を後ろから掴む手が、異常なまでに濡れている。


「う……そ……だろ?」


そういう声が、聞き取りにくいくらい震え、そしてかすれた。
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