ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「はぁ……。
考えて……おきます……」


思いっきり引きながらも、懸命に顔を繕うと……。



「考えなくてもいい。
そんなことしたら、余計男に狙われるだろ」


ブスッとした五十嵐くんの声が響き、続いて……。


「同感。
キミはなるべく地味に、そして、おとなしくしているべきだ」


ひんやり感満載の玲央くんの声が、あたしに突き刺さった。


「有意義ではない役割を、これ以上、煩雑にしないでくれ」


「……っ」



< 44 / 416 >

この作品をシェア

pagetop