俺様社長の溺愛
しばらくして、

もう一度、藤田を呼んだ。


「なんでしょうか?」


「岩下の行先を知ってるか?」


「・・・」

何も言わない藤田。

藤田は、すべての事情を

知ってるような気がした。


「藤田」


オレは、壁に藤田を抑えつけた。


「知ってるはずだ。行き先を言え。

・・・お前の愛する人を、

ずたずたにされたくなければ」


…オレは、藤田が、

香華を好きな事を知っていた。

卑怯だと言われても、

すみれの行先が知りたかった。
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