俺様社長の溺愛
私は、社長の顔を見た。

社長は、弁当をしまって立ち上がった。

「社に戻らないといけないから行くよ」


社長を玄関まで送ると、靴を履いた社長が、

こちらを見て言った。


「こうやって、二人で会うときは、

プライベートだから、修二って呼んで」


「修二・・・さん?」


「よし。じゃあ、また明日」

微笑んだ社長・・・いや、修二さんは、

手を振ると、外に出ていった。


私には、修二さんが何を考えているのか、

さっぱりわからなかった。

…私の事、

愛人にでもするつもりかしら?

…身震いをして、また片づけに戻った。


引っ越して以来、私への嫌がらせが、

やんだことは言うまでもない・・・
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