誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「土方さんおはようございます。」

俺は重い瞼を開ける。

「ああ、もう朝か。」

「はい。今日は随分よく眠っていらっしゃいましたね」

そういって蝶が俺に微笑みかける。

「そうみたいだな。」

俺は体を起こそうとするがうまく力が入らない。

まるで体が石みてえに思い。

それに夏だというのに寒気までしやがる。

「土方さんどうされましたか?なんだかお顔があかいですよ?」

「いや、なんでもねえ。」

蝶に気づかれないように普通を装う。

すると蝶はそっと俺に近づき手で俺のおでこを触る。

「土方さん。熱いです。お熱がありまよ?!」

怒ったようにこちらを見つめる。

「そんなことねえよ。気のせいだろ。」

「いいえ!絶対熱があります!!それに手だってこんなにほてって!!!」

「これくらい平気だ。」

「ダメですだめです!!今日は休んでください!!!」

「休めねえんだよ。まだ仕事が残ってるからな。」

「お仕事は私に任せてください!!」

蝶はなんとしてでも俺を休ませたいらしい。
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