誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
そんな蝶を見て微笑む。

ああ、俺はこいつを犬としてみてるんじゃねえんだな。

そう確信する。

「ふっ。俺はそんなに自分を大切にしてねえように見えるか?」

「はい!」

蝶は即答で頷く。

「即答かよ。だったらお前も少しは自分を大事にしろ。こんな遅くまで起きてて。本当は眠いんだろう?」

すると少し目を見開き

「うっ・・・迷惑でしたか・・・・?」

しゅんとうなだれる蝶。

そんな蝶の頭をなでる。

「迷惑じゃねえよ。ただ無理はしすぎるなってことだ。」

「土方さん・・・」

すこし、照れたように目を逸らす蝶。

そんな姿を俺は愛おしいなと素直におもった。

「さあ。もう眠れ。明日お前朝の炊事当番だろう?」

「土方さんがお仕事をやらないで寝てくれるならば私も寝ます!!」

俺は驚いて蝶を見つめる。

「ったく。俺の行動なんてお見通しってか。」


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