ハスキーボイスで酔わせて
「どうする?待ってる??」
「…どっちでもいいです」
驚愕の待ち時間に彩に意見を聞いてみるが、あまり乗る気じゃなさそうだ。
「じゃ、別のところ行くか!まだ教えてもらった店あるし」
俺は気持ちを切り替え次の目的地に向かうことにした。
限られた時間しかない上に初の旅行。
俺も楽しみたいし、彩にも楽しんで欲しい!
ーーだが。
「満席!?」
「申し訳ありません、待ち時間が一時間ほどかかってしまいまして…」