ハスキーボイスで酔わせて


その言葉に、少し動揺しながらもはいと答える。


「バッチリ写ってましたね…。少女Aって私のこと書いてありました」


へへへと苦笑いしながら言える余裕はまだ自分の中にあるみたいだ。



『そっちは大丈夫か?マスコミとか来てない?』

「そういうは来てないですけど、学校でちょっと色々言われちゃいました」

『言われた?何を??』

「その…春樹さんのファンから色々と」




初めて見る先輩やら下級生やらにひっきりなしに呼ばれては、記事の事を激しく追求されて、

終いには生意気だ!の別れろ!だのと半分罵声に近いような言葉を投げつけられた。


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