ハスキーボイスで酔わせて


「あっ、あの…////」


暫く走った時、彩が俺の服の端をぎゅっと握って呟いた。


「私、べ別にラブホでも…いい…です/////」


小さ過ぎて街中だったら絶対に聞こえないだろうか細い声。

面と向かって言えないのだろう、その愛くるしい姿が、
俺の理性を一瞬で吹っ飛ばした。



「いっぱい鳴かせてやるよ」


信号待ちしていた一瞬の隙に、軽く頬へキス。



車は都心部を抜けて、そのまま怪しいピンク通りへ颯爽と走り出した。


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