想い。
翌日、拓弥は本当に来てくれた。



「祥に俺がみひろを幸せにするって言ってきた。…だから付き合ってくれないかな?祥のこと忘れさせるから。」


「…祥はなんて言ってたの?」


「…お前になら任せられる。絶対大事にして幸せにしてやれってさ」



これを聞いて泣きそうだった。
祥がわからない。なんで拓弥に託すの?

祥が良かった。祥に大事に幸せにしてもらいたかった―…



拓弥と連絡を取り合っていた期間の気持ちは一瞬にして消えた。

…祥に会いたい。



「うん。わかった…よろしくね」

拓弥と付き合えばいつか祥に会える。



拓弥には悪いけど利用しようと思って付き合うことにした。
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