初恋はレンタル彼氏
私は「ごめん」と謝り、未夢との会話に集中した。




あんまり深く考えるのはよそう。

割りきって考えていた方が楽だ…



しかし…




それができないことが現実。

それができれば、最初から苦労しないと思ったのは、期末テストの二日前の土曜日だった。








がやがや


土曜日。私はテスト勉強をしに、玲とドーナツ店に来ていた。

本当は玲の家でやろうと思ったが、玲が『たまには外出しよう』と提案し、今日はちょっとしたデート気分。



「・・・・」

「・・・・」


私たちの席だけ盛り上がっていない。

それもそのはず。


私は教科書とノートを広げて勉強。

玲は甘いドーナツを食べながら、漫画を読んでいる。


『わからないことがあったら呼んで』

玲はそう言ってから、口を開かなくなった。



勉強なんて…全然頭に入ってこない。


あと少しで、玲との関係が終わってしまう・・

玲は完全に、愛梨のものになっちゃうんだ…




「はあ…」
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