初恋はレンタル彼氏
「うん、わかってる。今日は遅い?」

「多分帰るの9時くらいになると思う。だから夕飯は先に食べててね」

「わかった」

「じゃあ、行ってくるから。戸締まりちゃんとしてよ?」

「はあい」

「いってきまーす♪」

「…いってらっしゃい」


仕事に出かけて行ったお母さん。



うちは母子家庭で、お母さんと二人暮らし。

大黒柱のバリバリ仕事人間のお母さんに代わり…

毎日家事全般をこなしている私。


洗濯、掃除、料理…なんでもこなし、


平日は学校帰りにスーパーに寄り、毎日夕飯を作っている。


これが私の当たり前の毎日。

もう慣れた。



まあ、そんなことは置いといて。



「はぁ・・・」


深いため息がでる。

少し忘れていた漆原くんのことが、再び体中でよみがえった。




彼女いんのに、

他の女にキスするか普通?


いくらレンタルしてるって言ってもさ…




ねえ・・(汗)?
< 21 / 375 >

この作品をシェア

pagetop