神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 目の前の少年はそれさえ嘲笑い、優雅に穏やかに自分のためと。

 「地下室に幽閉されていたから?殺されそうだったから?君は一度だって“何もしていない”じゃないか。幽閉されたことに抗うこともせず、抵抗したって無駄だと、村の人のためだと納得して、逃げることもせず。いざ、目の前に死が見え焦って逃げたにすぎない。君は抗ったのではなく、逃げ出した。君は逃げただけだ」

 
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