変わった同居人
「本当は合格発表されるまで…気持ちを伝えるのは止めようと思っいたんだ。
…今さら言っても言い訳にしか聞こえないだろうがな。」
「………そんなこと、ないですよ。」
淡島さんはいつも自分の想いを私のために隠してくれていたんだ。
私が受験に専念出来るように。
「だけど、希を…取られるのが嫌だった。」
きっと樫木のことだ。
「別に俺の彼女でも何でもないのに……20を過ぎた大人がたかだか14、5の奴に焦ってた。
……情けないとは思う。」
淡島さんが樫木のことになると不機嫌だったのはそういうことだったのか。
不可解な行動が少しずつ解けていく。
「大丈夫ですよ。
樫木は淡島さん以上にスキンシップが激しかったから。」
ここは外国かというほど人前で抱きつかれた。