ペーパースカイ【完結】
〈l〉輪子&苺:ファースト・キス&ライフ
お母さん、見てる?

あれから私達の家、四人家族+一人になったよ。

私と、お父さんと、苺と、憧子。

私達、四人家族になったよ。

「おぉーい!!苺さーーーん!!輪子さーーーん!!」

苺とゆっくりお喋りしてたら、一階から一哉が叫んだ。

「憧子ちゃんがウンチしたぁ~~!!!」

「苺、呼んでるよ?」

「輪子ちんも、呼ばれたじゃん!」

くすくす笑いながら、私達は階段を下りた。

ほぼ半泣き状態で、憧子を抱いてる、一哉。

お母さん。

この人がね、『+一人』の、私の彼氏。

「まったくもう!憧子がウンチしたなんて、当たり前の事で呼ばないでよ」

「俺ムリ~まだウンチはムリ~…ゴメンナサイ…」

そう言って一哉は、キャラキャラ笑ってる苺の腕に、憧子を託す。
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