金色の師弟

ミーナは一度目を閉じると、強い意志の宿った瞳でライラを射ぬいた。

ライラが思わず息を呑む程に、真っ直ぐな瞳。

「デモンド国に不信感を抱いていると、エルク様から伺いました。……デモンド国は、おそらくオネスト王国を狙っています」

ライラの眉が、ぴくりと動く。

口を堅く閉ざすと、一文字たりとも聞き逃さぬよう、ミーナの口元を凝視する。

「……デモンド国から、縁談が来ています」

「!」

ルイは弾かれたように立ち上がり、ミーナを見つめた。

予想通りだったのか、ライラは表情を崩さない。

「相手は王弟……。今の国王はまだ三十と若く、王弟も二十になったばかりだそうです」

淡々と事実のみを述べていくミーナの声に、普段の温かさはなく、二人は呼吸すら忘れて話に耳を傾けていた。
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