金色の師弟
顔を上げた男は目に涙を溜め、ミーナを見つめた。
「我々の名は『牙狼団』。ずっとあの近辺で強奪行為を繰り返していました……」
男は元々デモンド国民であったが、高い税金と病気の息子のため、仕方なくこのようなことをしたと涙ながらに語った。
ミーナの表情が悲しみに歪む。
「家族のために……どうしようもなかったのです!」
「……」
ミーナの手が、男の肩へと伸びる。
だが、その手は男に届く前に、いつのまにか席を立っていたライラに止められた。
ミーナは目を丸くして、掴まれた腕とライラを見比べる。
「牙狼団?それは一月前に両国共同で討伐した山賊の名前だ」
ライラは見た者の背筋が凍るような笑顔を浮かべ、男の顔を覗き込んだ。
「俺は生き残りで……」
「そうだ。姫の慈悲から生かした奴もいる。だが、再び同じ罪を犯せば二度目はないと約束したはずだが」
男は顔を真っ青にして、座ったまま頭が地に付くのではないかと思われる程深く頭を下げた。