☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
揚げたてのフライドチキンが入ったお皿、剛と梓にあげるプレゼント、それに一日分の着替えなどをつめたバッグを自転車に乗せ、わたしは出発した。



クリスマスイブはパーティーをするので、梓と一緒に梓の家族の人のところに泊まりにいきたいと言うと、両親はすぐに許可を出してくれた。


もっとも両親が余計な心配をするといけないので、梓の家族の人のところというのが、梓のお兄さんのアパートだということは言わずにおいたけれど・・・。



剛の号数のドアの前に着き、ベルを鳴らすと、すぐに剛がドアを開けてくれた。


「美里ちゃん、待ってたよ。」


剛はにっこりした。


クリスマスツリーの色に合わせてか、緑色のセーターを着ている。


「剛お兄さん、今日は、お世話になります!」


わたしはぺこりとお辞儀をし、ブーツを脱いで、部屋にあがった。



梓はまだ来ていなかった。


わたしはバッグを下ろし、ソファーに腰かけた。


テーブルのほうを見てみると、テーブルの上には、火の灯されていないキャンドルが置かれている。




剛はあのときと同じように、わたしのために紅茶を淹れてくれた。



二人で紅茶を飲みながらくつろいでいると、梓がやってきた。


梓は白いタートルネックのセーターを着て、グレーのウールのミニスカートに、黒のタイツをはいている。


やっぱりこの服装で来てよかったと、わたしは思った。


あのワンピースを着ていたら、明らかに目立ちすぎだったから。


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