☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「はいはい、分かりました。これからは剛って呼べばいいんでしょ。」


わたしはそう言いつつ、剛と名前だけで呼び合えるのを、何だか嬉しく感じていた。




まだまだ剛と一緒にいたかったけれど、だんだん辺りが暗くなり始めたので、そろそろ家に帰らなければならなかった。


わたしたちは公園の外の駐輪場に行き、それぞれの自転車に乗った。


あの日の夜のように、剛が家まで送ってくれた。


送ってもらうほど、まだ暗くはなっていなかったけど、どうしても剛が送りたいと、主張したからだった。



あのときコンビニの窓からかっちゃんと利栄子の姿を見て・・・、


暗い気持ちでコンビニを出たとき、剛と再会した。


あのときわたしたちが再会したから、今のわたしたちがある――。


そう考えると、人生って何だか不思議だな・・・。




わたしの家の前までたどり着くと、わたしたちは自転車から下りた。


「じゃあ、また。」


剛は言った。


「うん、またね。」


わたしも言った。


剛は再び、自転車に乗ろうとしたが、ふいにそうするのをやめ、わたしのほうに向き直ると、少し恥ずかしそうにこう言った。


「美里・・・、キスしてもいい・・・?今度は・・・、その・・・、おでこじゃなくて・・・。」


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