☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
そして今年も春がめぐってきた。


公園の桜の花は、満開だ。


わたしたちの目の前には、新たな道が伸びている。


わたしは大学生になって、医学を本格的に勉強し、産婦人科医を目指す。


剛はわたしとはちょうど入れ替わりで、大学を卒業し、内科の医者となり、研修医として大学病院で働き始める。


梓は九月からカナダに留学するので、英語の勉強で大忙しだ。





大学の入学式の日、わたしはスーツを着た。


スーツを着ると、何だか少し大人っぽくなったような気がする。



入学式に行く前に、わたしは窓辺に座り、美幸のためにオルゴールを鳴らした。


窓を開けると、ふわりとした風が吹き込んできて、まるでオルゴールに合わせるかのように、チャイムがきらきらとした音色を振りまく。


美幸、行ってくるね。


わたしは窓を閉め、それから静かに部屋を出た。



「美里、いってらっしゃい。」


階段を下りると、お母さんがわたしに声をかけた。


「いってきます。」


わたしは靴をはいて、玄関ドアを開けた。


外は、春のにおいで満ちている。


太陽はさんさんとあたたかな光を、わたしたちのもとに降りそそいでいる。


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