☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
そしてそれから四日後、ついにお母さんがわたしにこう告げた。


「あした病院に行って、手術をする日を決めましょう。」


「いや・・・!」


わたしは必死で首を振った。


「いつまで、そんなこと言ってるの!」


お母さんはわたしの両腕をぐいっとつかんだ。


お母さんの目は、今まで見たことがないくらい厳しく、強い感情がみなぎっていた。


「赤ちゃんは諦めなさい。美里のためを思って言ってるの。周りから望まれていないのに赤ちゃんが生まれてきても、幸せになれると思う?克之くんと克之くんのご両親だって反対してるのよ。」


「でも・・・、」


「たった一人で赤ちゃんを育てられるの?美里が大人になっていれば、一人でも育てられるかもしれない。でも美里はまだ14歳なの。中学三年生なの。

15歳で赤ちゃんを産んで、どうやって養っていくの?誰も協力してくれないのに、どうやって育てていくの?赤ちゃんの世話をしながら、どうやって仕事を見つけるの?お父さんがいない子供を育てる大変さが分かる?

これからの人生を何もかも捨てて、赤ちゃんのために生きていく覚悟はあるの?ただ産みたいという気持ちだけでは、赤ちゃんは育てられないの!!」



< 44 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop