☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
わたしにはようやく分かった。


利栄子がなぜみんなに、わたしが中絶したことをみんなに言いふらしたのか。


なぜわたしだけを、いじめのターゲットにしたのか。




利栄子もかっちゃんのことが好きだったのだ。


わたしがかっちゃんと付き合っていることが、ずっと気に食わなかったのだ。


友達のふりをして、本当はわたしのことが嫌いだった。


かっちゃんをわたしから奪うチャンスをいつも狙っていた。


そしてわたしをいじめようと、秘かに計画していたのだ。





「裏切り者!」


わたしはそう叫ぶと、駆け出した。


泣きながら、廊下を走り、階段を駆け下りた。


かっちゃんがわたしの名前を呼びながら、後ろから追ってくる。


そしてかっちゃんが追いついて、わたしの腕をぐいとつかんで引き止めた。



< 94 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop