CLORVER❦星幻想曲❦
プロローグ

今夜の満月も銀の光を放って地球上を照らしている

真黒な痛んだ踝まであるローブを身に纏い片手に大鎌を持った1人の男がその光景を空から見下ろしてはやや引きつったような笑みを口元に浮かべ「はぁ」と大きなため息をついた

「相変わらず人間は壊れやすいな…」

最高神に次いで位の高い神こと《死神ラスティ》はあの世で【下界】と呼ばれる【地球】へ今宵も迷える魂を迎えに来ていた

しかし、下界の魂回収およびあの世の案内人の仕事も受け持つラスティはお盆も近づいてるせいか、死者が増加し毎夜毎夜あの世とこの世を行ったり来たり飛び回ってるせいでさすがに本人の疲労もピークにさしかかっていた

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