虹と夢



入学式も終わり、自分の席で先生を待機していた。


「ねぇ、君がシロヒメちゃん?」


隣の席の男の子が話しかけてきた。

さっきまで静かだった女の子達がキャーキャー騒いでいる。

世間でいうイケメンに属するんだろうけど、私はそう思わない。


「あ…はい……。シラユキです」

「……」


あれ?何も言わなくなっちゃった……。


「あ……あの……?」

「あ、ごめん…。可愛いなーって思って…」


男の子の顔が赤くなった


「可愛くなんかないですよ……」

「席座れー。HRはじめるぞ」


< 2 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop