火星人門田さん
宇宙人である事と美香のアイデア


「火星人じゃないかも知れないんだってね。

気にしない気にしない。」




美香は、アパートに来ると直ぐに親子に言った。




「わしら気にしてないでごわすよ。

だいたい人間は、何人とか同じ日本人でも何処の出身とか気にし過ぎですよ。」



「まぁそれは、言えるけど、やっぱり日本人ならとかあるんだよね。

馬鹿馬鹿しいんだけどね。」




「馬鹿馬鹿しいかな?日本人ならって気持ちは、時には、大事だよ。」




僕は、美香と門田さんに反論した。




「良い意味での日本人意識は、否定しないけど、悪い意味での日本人意識は、めんどくさいわよ。


変に偏り過ぎたらいけない気がする。」



「そりゃそうだけど門田さん達みたいなのは、大変な気がするよ。」




「門田さんは門田さんでいいじゃない。」




< 115 / 202 >

この作品をシェア

pagetop