火星人門田さん


「仕方ないね。車にもしもの時の為にブルーシートを積んでるからあれを被って貰おう。」




「え!あの大きいのを被って歩くのでごわすか?」




「大丈夫よ。切るからそんなに大きくないよ。」




美香は、明るく言ったが、それより、この出来損ないの犬でさえ十分怪しいのに浜辺にブルーシートを被った何かが動いてたら人はどう見るかの方がよほど心配だった。




「そうでごわすね。参加する事に異議有り!って言いますからね。」




門田さんは、よほど海に行きたいらしいと僕は、思った。




「じゃ行こうか下でブルーシートの調整するから、英男サッとやるから大丈夫よね。」




美香が明るく言った。


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