雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
 ローザンの指摘に、ロイドは再び表示を切り替えた。


「時間は……午後二時十分にラフルールから。それ以降増えている」
「午後二時って、もしかして……」


 ユイがおずおずと口を挟んだ。
 ロイドは振り返り彼女を見つめる。


「おまえが現れた頃だ」


 ローザンもユイを振り返った。
 二人に見つめられ、ユイは所在なげに目を泳がせる。

 ロイドはおもむろに隣の席につくと、机の上に置かれたポータブルコンピュータを操作し始めた。

 先ほど確認した探知機のデータを、メインコンピュータからコピーする。
 データのコピーが終了すると、ロイドはポータブルコンピュータの電源を落とし、折りたたんで立ち上がった。

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