元恋人の甘い痛み【完】

「…分かりました。因みにそのお客様はどの様な方ですか?」

『五十代のご夫婦ですが、奥様の方はお若いかと』

「分かりました。社長は出張で直ぐに向かえないと思いますので取り敢えずは私がそちらへ向かいます」

『すみません、宜しくお願いします』

「貴方がたに今出来る事は、お客様への配慮です。ロビーでお待たせせず、部屋で待って貰って下さい」

『分かりました』

「後、貴方はお茶や菓子を出したりして出来る限りのおもてなしをお願いします」

『分かりました』


話を終えると幸いまだスーツだった為、雷牙に電話を掛けながらコートを羽織った。
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