元恋人の甘い痛み【完】

「俺は酷い事を言おうが傷付けようが、お前を守る為ならどんな事もやる」

「…嬉しくないわ」

「ただの自己満足だ」

「それに、もし私達の事を誰かに言ったりしたらどうするの?雷牙の立場が危うくなるんじゃない?」

「大丈夫だ。言ったりはしないだろ。万が一言われても問題ない。この程度で俺の立場が危うくなるなら、所詮はその程度の力だったって事だ」

「……もう」


雷牙は笑って私の身を抱き締めた。


雷牙の気持ちは嬉しいし有難いけれど、複雑だわ。


「それと、大事な話がある」

「なに?」

「…俺は……ーーー」


何かを言いかけた所で内線電話が鳴り響いた。


「話は後でいい。今夜開けておいてくれ」

「…わかった」


何かよくわからないけれど大事な話って何かしら。


夜に話してくれるみたいだし、取り敢えず今は仕事をする事に決めた。
< 499 / 709 >

この作品をシェア

pagetop