As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
戦いの…前夜。
「……マジか……。」
選手宿舎の一室で…
俺は小さく声を上げた。
「……あ?何だようるせ。な。はよ寝ろ。」
チームメイトが布団から顔を覗かせて……
こっちを睨む。
「………ああ、悪ィ。」
煌々と光る携帯電話の画面をパタリと閉じると……
辺りはまた、しん、と静まりかえった。
「……………。」
しばらくすると……
「……どっちがうるさいんだよ。」
さっきとってかかってきた相手からは…大きな鼾。