As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
いつか彼女が言っていた言葉……。
『……私と同じだね、中道くん。』
俺と同じだと言ったその意味が。
なんとなく…わかった気がした。
陸上部を見ていた………結と。
野球部を見ていた…俺と。
きっと……
憧れるものが似てたんだ。
どんなにもがいても、敵わない相手がいる。
彼女にとってはそれが双子の片割れで…
俺にとっては、常に先を行く…ライバル。
なのに、目が…離せない。