アルバと風の世界
マリンは顔を輝かせながら「ほんとに。たぶんルシアの態度を
見てたらそうかなって思ってたんだけど、もしかしたら
アルバはルシアのことが好きなのかなとも思えてきて
自信がなかったの。」そういいました

ルシアは笑いながら「アルバが私を好きなわけないわ。
最近、あまりに弟扱いするから嫌われているのよ。
もっとちゃんと同級生としてみなくちゃね。」そういうのでした。

マリンが「そうなんだ・・良かった・・
あのね。それで、ひとりで告白できなかったから
いっしょについてきてほしいの。ちゃんと今度こそ
気持ちを伝えようって思うから。

アルバが私のことをなんとも思っていなくても、
ちゃんと気持ち伝えたいなって思うの。

私、両親の仕事の都合で半年後には、
離れた町に引っ越すことになったから
スクールも転校しなくちゃいけないの。
だから、時間があまりないから」そういうのでした。

ルシアが「そうなの・・・遠くにいっちゃうのね。せっかく仲良くなれたのに。
じゃあ、早くアルバに伝えてしっかり思い出つくらなきゃ。
その後も、夕焼けの世界だったらいつだって会えるわよね」
遠くに行くと聞いて寂しさを感じながらマリンに言うのでした。
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