アルバと風の世界
アルバが言います。
「マリン、放課後少しいいかな」
少し険しい顔です。

マリンが、「うん、放課後ね」

それぞれの思いを抱いたまま、
のろのろと時間が過ぎていき・・・

放課後、ふたりはスクールの近くの
公園のベンチに座っていました。

マリンが「きのうの返事だよね。覚悟できてるから」と
小さい声で言いました。

深呼吸をして、静かに・・

アルバは
「マリン、君のこと、友達として好きだよ。
いっしょにいると楽しいし心がほっとするよ。
でも、僕は君の気持ちにこたえることはできないんだ。
ごめんね」

「ありがとう。たぶんそうかなって予想してた。
悲しいけれどでも、仕方ないよね。
アルバ、これからも友達でいてください。」
マリンが泣き顔で笑いながら、つづけて言いました。
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