アルバと風の世界

悩むラキア

ラキアは部屋で考えていました・・

ルシアが僕を好きだったなんて・・びっくりした。
いや、気づいていたかもしれないな・・
たぶん、僕も好きなんだ。でも絶対に今は言えない。
風の世界から、無事戻れたら、言う日もくるかな。

いや、アルバと幸せに暮らしてくれたら、そのほうが
いいかもしれない。大好きなアルバとルシアが幸せになるなら・・・
考えながら、自然に涙が零れ落ちていました。

無事に帰ってきても、時間の流れが違うから
ふたりにはもう会えないかもしれないのかな?

風の世界の危機に本当に僕なんかが役立つのだろうか?
羽もあるし、耳にはいつも隠していて気になってたけれど
歌詠人の証の空色の石が埋め込まれてるし・・
この石が何かを教えてくれるんだろうか?
左耳の丸い石を触りながら、考えていました。

すると、突然・・耳の石が輝きだしてまぶしいくらいになると
透き通る風のような声が聞こえてきました。
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