私と彼の物語
どうしよう...
そう思った瞬間、私は肩を叩かれた
振り返らなくてもわかる。要くんだって
私は膝に顔を埋める
今は何も聞きたくなかった
嘘でも本当でも、それを確認することを私は拒んだ
私の肩を叩いていた手が止まる
私はギュッと唇を噛みしめる
何分たったのかわからない
ただただ潮の香りがする風に当たり、隣には要くんがいて
私は観念したように、少しだけ要くんを横目で見た
すると、要くんはじっとわたしを見つめていた